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意外と知らない、こころと体の雑学

Part  2


頭と顔の境界はどこをいうの?
 解剖学では、頭蓋骨の骨格をもとにして、頭と顔とを分けています。
頭と顔とを区別する線は、鼻のつけ根からまゆ毛を通って、耳の穴に達する曲線です。

 普通、髪の毛の生えているところを顔と区別して頭と呼んでいますが、これでは髪の毛が薄くなって額が後退すると頭と顔の境界はあいまいになってしまいます。
額は前頭部といって頭の中に含まれるのです。





右きき、左ききの人がいるのはなぜ?
 右きき、左ききといっても、利き腕のことだけではありません。
ウィンク、腕を組む、足を組む、まゆげをあげる――私たちは様々な動作で、からだの片側を重点的に使っています。

 日本人の場合、右が利き手の人が90パーセント以上、右目が利き目の人が約70パーセントといわれています。

 この原因として、大脳は左側のほうが優れているからだという説があります。
左側が優れていると、なぜ右ききになるかといえば、神経の多くが延髄で交差して、左半分の脳からは右の末梢神経に、右半分の脳からは左の末梢神経に連絡しているからです。

 しかし、利き腕、利き目、効き足など、すべての面で完全な右きき(左きき)の人はそう多くはありません。





火事場の馬鹿力はどうして出るの?
 人間がものを持ち上げたりするのは、筋肉のはたらきによります。
筋肉は、筋繊維と呼ばれる細長い細胞が束になってできており、その筋繊維はひとりのからだの中に約60億あります。

 そして、この筋繊維に神経を通して刺激が与えられ、収縮することによって起こるのが筋肉の運動です。 しかし、普段の筋運動ではすべての筋繊維が使われているわけではなく、一部は脳から抑制の命令がなされ、適度な収縮となっています。

 平常使っている筋繊維は、最大で全体の50〜60パーセントといわれています。

 ところが、火事や地震などの突発事態に直面すると、脳からの抑制作用が解除され、平常使われていない筋繊維も収縮して、思いがけない馬鹿力を発揮するのです。





人間はなぜにおいを感じるの?
 私たちの鼻には、その奥にある鼻腔の天井の部分に臭粘膜というものがあります。
ここに集まっている細胞が刺激を受けると、その興奮を神経に送り出します。

 そして、脳の底にある海馬回(かいばかい)というしわで、においを感じるわけです。
また、味覚も、舌の神経から、この海馬回へ伝わって感じるらしいといわれています。
どうやら、においと味とは密接な関係にあるようです。





おなかがすくとなぜグーッと鳴るの?
 おなかが鳴る原因は、飢餓収縮という胃袋のはたらきにあります。
胃袋は消化作用を行っているときはもちろんですが、からっぽの場合にも規則的に収縮と弛緩とを繰り返しています。

 そして、収縮が強くなるほど空腹感は強くなり、不意に強い収縮が起こると、それまでの胃袋の上のほうにたまっていた空気が圧迫されて、あのグーッという音になるのです。



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