株式会社清和物産




 

原因
C型肝炎の抗体が測定できるようになり、非A非B型肝炎の80パーセント以上が、C型肝炎であろうと考えられています。

C型肝炎は血液を介したウイルスの感染により発症します。このウイルスには多くの型がありますが、私たち日本人では、そのおよそ80パーセントがII型、20〜30パーセントがIII型といわれています。
症状
A・B型の肝炎に比べ、発熱、全身倦怠感などの症状が軽いので、発症の時期が明確でないことが多く、回復もゆっくりです。20〜50パーセントに慢性化がみられるので、C型肝炎では、慢性化防止への対策がもっとも重要な課題とされています。
診断
現在のC型肝炎の診断は、ウイルスの抗原ではなく、抗体による診断方法です。このほか、C型ウイルス遺伝子RNAの検出により、ウイルスの存在をつかむことができ、さらにウイルスの型を判定することにより、インターフェロン治療の適応もわかるようになりました。
治療
急性期においては、安静が原則で、入院治療が必要となります。発病初期では消化器症状が強いため、食事は糖質を主体とし、回復期では高蛋白食に努めることが必要です。  

食欲低下の強い発症初期には、ブドウ糖を投与します。またビタミンは、肝臓におけるさまざまな代謝において、補酵素的役割をはたしているものなので、ブドウ糖液とともに活性型ビタミンを静脈に点滴で投与します。インターフェロンも活用されますが、II型では効果も少ないなど、病態により効果に差があるといわれています。
食欲が回復し、GOT、GPTが安定してきたら、補液は中止し、消化薬、ビタミン製剤を経口的に投与します。  劇症肝炎への進展が疑われる場合、あるいは高度の黄疸が遷延する場合には、副腎皮質ステロイド療法が行なわれます。  

胆汁うっ滞には、コレスチラミンの経口投与、慢性化への移行が疑われる場合には、強力ネオミノファーゲンCを静脈に点滴します。


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