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かぜの原因と症状 |
【原因】 かぜの原因の大半はウイルスによる感染症です。そのほか、病原微生物(マイコプラズマ、クラミジア)などによっておこることがまれにあります。 かぜが冬に多発するのは、寒さや乾燥が普通感冒ウイルスや、インフルエンザウイルスにとって生存に適しており、感染力が強められるためと考えられています。 また、寒冷や乾燥は上気道の粘膜の感染に対する防御機構を低下させることも誘因となっています。この点については、イギリスで行なわれた人体に対する実験で、寒さにさらされても、無菌状態ではかぜはひかないことが証明されています。 |
冬は寒さと乾燥に加えて、暖房のため部屋の換気が不十分になるなど、悪条件が重なりやすいので、感染する機会も多くなると思われます。 また、非感染性因子としてはアレルギーや刺激性ガスなどが病因として考えられますが、その数は少ないものと思われます。 かぜは1人が年に3〜4回かかるとされ、乳幼児はさらに多くなります。 |
【症状】 原因ウイルスにより症状が多少異なりますが、鼻みず、鼻づまり、くしゃみ、せき、たん、のどの痛み、声がれなどの呼吸器症状とともに発熱、頭痛、全身倦怠感、腰の痛み、ときには下痢、腹痛、吐き気、食欲不振などの消化器症状をともなうこともあります 。 |
かぜの治療と予防 |
かぜはほとんどウイルスが原因でおこるのですが、現在、ウイルスに対する特効薬は開発されていません。予防注射もインフルエンザに使用されているだけです。 休養、保温などの一般療法とともに、対症療法として解熱薬、鎮痛薬、鎮咳薬を症状に応じて用います。市販のかぜ薬もこれらの症状に対する総合的な感冒薬として構成されています。また二次的な細菌感染に対しては抗生物質が有効です。 |
かぜの予防としては過労をさけ、適度の運動や栄養バランスを考慮し、ビタミンCを多くとることがよいとされています。 また日光浴はビタミンDを増加させ抵抗力を増す可能性があります。タバコの吸いすぎにも注意が必要です。 乾布摩擦や子どもの薄着なども、寒さに対して抵抗力がつくので予防効果が期待されます。 |
かぜをこじらせないコツ・こじらせたときは |
◎かぜをこじらせないコツ 「かぜは万病のもと」といわれるように、こじらせるとしばしば合併症をおこして重病となることがあります。持病のある人は、その病気を悪化させたり、持病のためにかぜにかかりやすい体質となってしまう場合もあります。 かぜにかかったときには、まず休養をとることが大切です。安静を保ち、からだを温め、十分に栄養と水分を補給するようにします。入浴や喫煙をさけ、睡眠をとり、部屋を乾燥させすぎないように注意してください。ふつうのかぜは、これらの処置により数日で改善に向かいます。 とくに発熱している場合は、早めに休むことが必要です。熱が出ると、感染に対するからだの抵抗力が低下するため治りにくくなってしまいます。熱を長びかせないために、かぜのひきはじめの対応が重要となります。発熱が強い場合は、市販のかぜ薬を飲んで様子をみてもよいでしょう。 |
◎かぜのあとしまつ かぜの症状がおさまった後も、再発を防ぐため、しばらくの間は無理をしないように注意します。 入浴も解熱後2〜3日はひかえましょう。 また、うがいは口腔内を清潔に保つことにより、二次的な感染を予防することにもなるのでしばらくつづけてください。 マスクではウイルスの侵入を防ぐことはできませんが、気道をほこりや乾燥、冷気から守り、ほかの人へのせきをまき散らすこともさけられますので、使用効果が期待できます。 |
◎医師のかかり方 今まで述べたような処置によっても改善を認めず、症状が長びいたり悪化する場合は、医師の診察を受けることが必要となります。つまり38度以上の熱が3日間以上つづいたり、のどの痛みや頭痛が強かったり、下痢や吐き気をくり返したりするときです。 また、せきやたんが1週間以上もつづき、呼吸困難を訴える場合などは、肺炎の合併が考えられます。このようなときには、すみやかに医師によるくわしい診察や検査を受けることが大切です。 一般に、呼吸器の病気(気管支ぜんそく、慢性気管支炎、気管支拡張症など)や糖尿病、心臓病をもつ人、呼吸機能の低下している人は、かぜが治りにくく、重症化しやすいため、早めに受診することが必要となります。 |
かぜのときに注意を要する人 |
◎乳幼児 子どもは免疫機能(防御能力)が未発達のため、かぜにかかりやすく、とくに乳幼児は注意が必要です。 乳幼児は気管支の発育も十分ではなく、代謝が活発なため分泌物が多く、発熱などで脱水状態をおこしやすくなっています。 このため、かぜがこじれて肺炎や細気管支炎になり、呼吸困難におちいることもしばしばみられます。 |
◎高齢者 高齢者は小児とは逆に、からだの機能が活発にはたらかなくなっているために症状が現われにくく、のどの痛みや発熱も強くありません。 そのうえ、たんの排出力や免疫防御機能が低下してくるため肺炎になりやすく、しばしば無熱性肺炎もみられます。また、悪化したときに治りにくいことも問題となります。 |
◎慢性呼吸器疾患の人 気管支ぜんそくや慢性気管支炎、気管支拡張症などの持病のある人や、換気能力が低下していて、気道の分泌物も多く、たんをうまく出せない人では、かぜのウイルスや細菌にとって、繁殖しやすい環境がととのうことになります。したがって気道で感染をくり返すため、治りにくく症状が長びきます。 また、気管支ぜんそくの人は、かぜをひくことを契機としてぜんそく発作が誘発されたり、発作が悪化することがよくみられます。 肺気腫や低肺機能の人は、かぜから肺炎を合併してくると、もともとガス交換にあずかる機能が低下しているため、呼吸困難が出現するなど重症化する危険があります。 |
◎慢性疾患をもつ人 慢性疾患をもつ人は、感染に対する抵抗力がもともと低下しているためかぜにかかりやすく、悪化しがちです。心臓病をもつ人は、かぜから肺炎を併発したりすると、肺でのガス交換不足を補うために心臓が余分にはたらくことになり、ひどいときには心不全をおこすことがあります。 また、糖尿病の人は、免疫能力が低下していたり、細菌の繁殖に適した体質になっています。慢性肝炎や慢性腎炎をもつ人は薬剤の使用がむずかしい場合や効きにくくなることがあります。 これらの病気をもつ人は、その病気もかぜと同時に治療しなければなりません。 |
◎妊婦 妊娠しているときにかぜにかかった場合は、つわりを悪化させたり、妊娠初期にははげしいせきや高熱のため流産を招いたり、妊娠後期には早産や気管支炎の合併が多くなります。 かぜ自体の胎児への影響は問題になりませんが、かぜ薬などの服用は影響を及ぼす場合があります。とくに妊娠4か月目までは薬の使用には注意が必要です。妊婦のかぜで症状の重いときは、医師と相談してください。 |
◎慢性中耳炎の人 耳は鼻から耳管を通じて、ウイルスや細菌の侵入を受ける場合があります。 ことに慢性中耳炎の人はこのような侵入がおこりやすく、中耳炎を悪化させることがあります。 慢性中耳炎の人がかぜをひいたときは、早めに、確実に治療することが必要です。 |
かぜ症候群(1) | かぜ症候群(2) |
■急性上気道炎 ■急性咽頭炎 ■急性扁桃炎・扁桃周囲膿瘍 |
■急性喉頭炎 ■急性喉頭蓋炎 ■咽頭結膜熱(プール熱) |