株式会社清和物産






Part  1



◇  細胞のしくみ  ― 生命体の最小単位

わたしたちの体の60%は水分。 それ以外は細胞でできています
驚くべきは、肉眼では見えない、この極小の細胞も生命をもっているということです
 


一個の受精卵から 「からだ」 は生まれる 〜
   全ての生物は、細胞という最小単位の集合から成り立っています。
人間の体はさまざまな働きをもつ、およそ
60兆個の細胞からできています。 その大きさは、平均してだいたい 300分の1ミリ といわれ、形は千差万別。 一個の細胞には、とてつもなく精巧なシステムが組み込まれています。

  生命体である細胞は、
外界から栄養を取り入れて消化し、それをエネルギーに変えたり、分裂して仲間を増やしながら、私達のからだを維持しています。
   始まりはたった一つの受精した卵細胞。 それが次々に規則正しく分裂して増えていき、形や働きの似たものどうしで 「組織」 を作るのです。


それぞれの役割を忠実に果たす細胞 〜
   細胞はその働きや形によって、上皮細胞、筋肉細胞、神経細胞、線維芽細胞、骨細胞の5つに分類されます。 同じ種類の細胞が手を組むと、一つのまとまった役割を担うことになり、この細胞の集まりを 『組織』と呼びます。

  骨や筋肉、神経、皮膚、器官や臓器などはみな、組織によって形成されています。 
  ◎  上皮組織  ・・  胃や小腸といった内臓や血管など、内部が中空(からっぽ)になっている器官の表面や、体の表面を覆っている細胞の集まり。 栄養分を吸収したり、消化液などを分泌したり、内部を保護する役目をもっています。
   ◎  筋組織  ・・  収縮する細長い筋肉細胞の集まり。平滑筋、横紋筋、心筋の三種類に分けられ、平滑筋は、消化器や血管壁などに分布し、反射的な収縮活動を行っています。   また、横紋筋は手足の骨格に付いた筋や、顔面の表情筋など意識的に収縮できる筋組織で、心筋はご存知のとおり、心臓をつかさどる筋組織のことです。
   ◎  神経組織  ・・  外からの情報を脳に伝え、また脳からの命令を体の各部に伝える細胞の集まり。  信じられないほど複雑かつ精巧にできています。 一般に「神経」と読んでいるのはこの組織のことです。
   ◎  結合・支持組織  ・・  結合組織は、色々な組織や器官の間を埋めたりつないだりする、線維の成分を作る線維芽細胞や脂肪を蓄える脂肪細胞などからできています。
  支持組織は、骨や軟骨など体を支える骨細胞からできています。 骨が硬いのは、細胞間物質にカルシウム分が多い為です。


分裂しながら細胞は仲間を増やしていく 〜
 私達の体のほとんどの部位では、常に新しい細胞が生まれ、古い細胞は新しい細胞にとってかわられます。 細胞がどんどん作られるおかげで、人は生命を維持することができるのです。



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