株式会社清和物産






Part  4



◇  脳のいろいろ

からだのオートメーションセンターである脳は、わたしたちの生命活動のみならず
感情や記憶など、いろいろな部分でもさまざまな働きをしています


快感や不快感と、喜び、悲しみの感情は、違うところで生まれる 〜
  「喜怒哀楽」 を生み出すシステムは、二段階に分かれていて、最初に快感や不快感、怒りや恐怖といった動物的で情動的な反応があり、次に、それに根ざした喜びや悲しみといった感情をもつようにできています。
 
 この感情こそが人間の人間たる証!!なのです。
   快感、不快感などの情感は、脳の深部にある視床下部で生まれ、一方、喜びや悲しみなどの感情は、人間の脳の中で1番発達している前頭葉で生まれているようです。


記憶の内容によって蓄えられる場所はさまざま 〜
   生活の中で私たちの感覚器に飛び込んでくる情報は膨大です。  これらはひとまず脳に送られ、神経細胞が興奮を伝えていきます。 海馬から海馬周辺の神経回路、そして大脳皮質の連合野へと伝えられますが、99%の情報は途中でふるい落とされてしまいます。
 考えて思い出すような記憶は、前頭葉や海馬、頭頂葉、側頭葉前部などに蓄えられ、意識しなくても思い出せる記憶は、入力にも再生にも中枢神経系のすべてが動員されています。
   ◆ 事実の記憶 ◆ (考えて思い出すもの)
    ・ 意味記憶 ・・・・ 自分とは直接かかわりのない情報(学問知識など)
    ・ エピソード記憶 ・・・・ 自分の体験から得た記憶(旅行・初恋・人間関係など) 
   ◆ 熟練の記憶 ◆ (意識せずに思い出せるもの)
    ・ 熟練技能 ・・・・ 自転車乗りや楽器の演奏など 「体で覚える」動作の記憶
               一度覚えてしまえばなかなか忘れにくい。
    ・ 認知的技能 ・・・・ ゲームのルールや簡単な計算方法などの記憶
    ・ 条件反射 ・・・・ 意識することなく、瞬時に生理的、肉体的反応を促す記憶   



脳内で作られる神経ホルモンが創造力を生む 〜
  人間と他の動物との違い ― 欲、創造力、文化を創ったところ・・・。
 「頭が良い」 とは、学校の成績が良いということだけではありません。 道具、料理、遊び、そして芸術作品など、新しいものを生み出す能力のある人こそが、真の意味で頭の良い人かもしれません。
  今までに蓄えた様々な情報を選択したり、組み合わせて、新しいものを創造する働きをしているのは、脳の前頭連合野です。 そして、脳幹から分泌される神経ホルモンのひとつ、ドーパミンが 「やる気」という大きな原動力です。
  創造性のある人間になるには・・?
  脳の各部分は、それぞれに関わりあっているので、創造力の生まれている前頭連合野だけを強化すればいいというものではなく、脳全体を使って、「知性」 「感情」 「意欲」 の全ての機能を鍛えることが第一です。



脳内のアルコールが神経細胞同士の情報のやりとりを妨害する 〜
  肝臓の処理能力を超えたアルコールは、血液に入って、全身に送られます。 もちろん、脳もです。 脳には、異物の侵入を防ぐ防御システムがありますが、残念ながらアルコールを始めとする脂溶性の物質はフリーパスです。
  脳内ではアルコール脱水素酵素が分解を急ぐものの、飲酒のスピードに追いつけない場合は、アルコールがニューロンの膜を溶かし、シナプスでの情報のやりとりをグチャグチャにしてしまいます。

 これが 「酔い」の状態です。 酔いは大脳からじわじわときいてきて、小脳、脳幹にも作用を及ぼすことがあります。
   記憶の回路にあるシナプスがアルコールによって故障すれば、「昨晩のことは覚えていない・・・」 といったことも、充分にありうるのです。


深い眠りと浅い眠りを繰り返し、脳も休息をとっている〜
  睡眠は食欲と同様、人間の本能です。 脳の神経細胞は、体の他の細胞と違い、一度壊れたら再生できません。 だからこそ、[眠り」は脳を休ませるための安全装置ともいえます。 とはいえ睡眠中は、「体と脳の完全な休息時間」 というわけではなく、眠りには、深い眠り(ノンレム睡眠)と、浅い眠り(レム睡眠)があり、交互にくりかえしていますが、レム睡眠時の脳は、覚醒時(起きている時)に近い状態で活動しているのです。
 夢の大部分は、このレム睡眠のときに見ているといわれます。

 人が睡眠状態になると、海馬に入った記憶情報が記憶回路を回って固定される前に、大脳皮質が休息状態になってしまうそうです。そのために、眠りに入るおよそ5分前から以降のことは忘れてしまうのだそうです。
睡眠中は記憶力ゼロなんですね。



人は一日を周期として同じリズムを毎日繰り返している 〜
  朝、目覚めて夜眠る生活 ―。 この覚醒と睡眠のリズムはどこからきているのでしょう?
  このような一日のコントロールをしているのが脳の視床下部です。 ここには時計に似た機能があるといわれています。 これが体内時計と呼ばれるものです。
 この時計の一日は約25時間。 外界からの光の情報で毎日24時間にリセットしながら働いています。
 睡眠中、レム睡眠とノンレム睡眠がおおそ90分ごとに繰り返されるのも、この時計の働きです。 一日の中で体温が変化するのも同様です。
  体内時計が24時間の周期でうまく働かなくなると、睡眠と覚醒のリズムに障害がおこってしまいます。 夜、なかなか寝付かれず、朝どんなに起こされても起きなくなってしまったり、眠りにつく時間がどんどん遅くなってしまったり。
  睡眠覚醒リズム障害は、細菌増えている病気の一つです。


  脳のシリーズはこれで終了です。
とっても大事な脳。 知らないところで一生懸命働いてくれているんですね。 感謝! 感謝


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