株式会社清和物産






Part  3 〜 のど 〜



◇  のどのしくみ  ― 空気を気管に、食物を食道に

のどは呼吸器であるばかりでなく、食物の通路となる消化器の働き、
さらに言葉を発生する器官としての役目を果たしています

                   
の ど 〜
    のどは、鼻の奥から気管の始まりの部分を指していて、医学的には咽頭、喉頭と呼ばれています。
  咽頭には、食物と空気の両方が入り、それを食道と喉頭にうまく仕分ける通路の切り換えをしています。
  喉頭は気管の入り口で、内面中央に左右の壁から張り出した二枚のひだがあります。  これは声帯で、呼吸をしている時は声帯の間(声門)が開き、声を出している時は閉じます。



声がつくられるしくみ 〜
   声は、閉じている声門に吐いた息がぶつかって声帯を震わせ、そこで発した音からつくられます。
  この時点ではまだ声になっておらず、咽頭、鼻腔、口腔、などを通って初めて声になるのです。
 
   声の高さは 声帯の振動数で、強さは 肺から出されている空気の圧力で決まります。  鼻や口が共鳴器となって、その人独自の声になるのです。
   オンチ(音痴)には2種類あって・・・
    ◆ のどワル音痴  ・・・  のどの筋肉にうまく指令ができない (頭では正しい音が分かっている)。
    ◆ 耳ワル音痴  ・・・  音を聞き分ける能力が劣っている (音程がズレていても自分では気付かない)。


声変わりのしくみ  〜
   思春期になると、男の子はのどの軟骨が発育し、前後にグンと張り出して大きくなります。 これがのど仏です。
  声帯もまた、軟骨についているのでそれに伴って長くなります。
 
    声帯は、長くなると低い音を出す為、それまでとは違った声になります。  
   これが声変わりで、子供の声から大人の声になる、のどの切替です。  変声は、体が発育するために起こる生理的な現象です。
  女の子の場合は、のどの軟骨が上下に発育するので、声帯の長さはあまり変わらないため、声も変わりません。



どうしていびきをかくのか・・・ 〜
   いびきは、睡眠中や意識が無くなった時に、軟口蓋 (上あごの奥の軟らかい部分)の筋肉の緊張がゆるんで、呼吸のたびに軟口蓋が震動して起こる音です。    程度の差はありますが、だれでもかくことがあります。
 
   のどの奥にぶら下がっているのどちんこも、疲れて眠るとゆるんで、のどの奥に落ち込んでしまい、そのために空気の通路が狭くなって、のどちんこが震えていびきになることもあります。
  口を開けて眠っていると、狭い通路にたくさんの空気が流れてきて震動も大きくなり、いびきの音も大きくなるのです。



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