株式会社清和物産






Part  1 〜 目 〜



◇  目のしくみ  ― 見えることが分かること

目は生まれながらに備わっていますが、「見る」機能としての目は、一つ一つものに触れて確認し、
見ながら覚えて環境を認識していきます
目は、カラダの外部からの情報を受け取る感覚器の一つで、全ての情報の約80%を目が集めているのです


目のしくみ 〜
 ◆ 毛様体・・ 水晶体の屈折力(厚み)を調節している筋肉。房水という栄養を生み出して、角膜の内側と水晶体に補給している。 
 角膜・・ 外界と眼球の境界面の透明な0.5ミリほどの薄い膜。 ここで光は屈折されて瞳孔へ。
 虹彩・瞳孔・・ 虹彩は、水晶体の前にあり、カメラの絞りにあたる。 その中央が、光を通すための窓となる瞳孔。 ここにメラニン色素が含まれていて、色素が多いと茶色、少ないと青色の瞳になる。
 網膜・・ 眼球の内側に、ガラス体を包む様に張り付いている薄い膜で、カメラでいえばフィルム面にあたる。光をキャッチして、ここに結ばれた外界からの情報(像)は、視神経から大脳に送られる。  水晶体・・ 弾力をもつ水晶体は、まわりを囲む筋肉、毛様体の伸縮によって厚さを変える。
 視神経・・ 網膜がとらえた像を脳に送る役目


どうやって見ているのでしょう 〜
   像は網膜から視神経を経て大脳に届き、視覚としてとらえます。 物体から反射した光は、まずフィルターにあたる角膜で大きく屈折されてから、瞳孔を通ってレンズの役割の水晶体で焦点を合わせ、ガラス体を経て網膜へ届きます。
   毛様体が緊張すると、水晶体を支えるチン小帯の引っ張りがゆるめられ、水晶体は自らの弾力でふくらんで、レンズに厚みをつけます。
   厚くなるとレンズの曲面はきつくなって、光の屈折力が大きくなります。 これは近くを見るときのもので、遠くを見るときは、逆に働きます。


ものが立体に見えるしくみ 〜
   同じものでも、右目で見たときと左目で見たときでは、見える角度が少しずつ違います。 また、片目でも形や色は見分けられますが、奥行きや場所などは正確に見分けることはできません。
 
   左右の目はそれぞれに違うところを見ていて、両目で見ることでお互いを補っています。立体的にものを見るには、視野と奥行きが必要なのです。
   動物の中で一番視野が広いのは人間、両目で見ると、約200度の視野になります。


色を識別するしくみ 〜
   どんな色に見えるのかは、目が吸収した光の反射で決まります。  太陽光には、いろいろな光が含まれていて、それぞれが違う波長をもっています。
 
   この光の波長を割り出しているのが、網膜にある視細胞です。  色センサーの役目をして、この波長を視神経から大脳の視覚野へ送り、何色かが識別されます。
   視細胞は明るい時に働く 錐体(すいたい) と、暗いときに働く 桿体(かんたい)があり、錐体はさらに三種類に分けられます。
   これらの細胞が光を細かく吸収して、色を見分けています。 桿体は一種類しかないため、光の強弱だけしかとらえられず、暗いところではモノトーンにしか見えません。
   網膜にある錐体は、一つ一つが神経線維とつながっていて、これが集まって視神経をなしています。


涙は一日に目薬20滴分を分泌 〜
   涙は 「泣く」 ときばかりでなく、常に出ているものです。。
 
   悲しい時、嬉しい時に出る涙は、感情が脳神経の中にある顔面神経の副交感神経に伝わり、伝達物質を放出します。 この物質が涙腺に届いて涙が分泌されます。
   涙腺から出た涙は、鼻涙管を通って鼻に抜けますが、大量に出ると涙のうが一杯になって溢れ出し、ほほをつたってながれます。     泣くと鼻水がでるのも、目と鼻がつながっているからです。




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