株式会社清和物産






Part  1 〜 口と舌 〜



◇  口と舌のしくみ  ― 無数の細胞が味を感知

口と舌、そして歯の三者は、まさに三位一体となって、消化管の入り口としての役割を果たしています
共同して食物を噛み砕き、唾液と混ぜ合わせて食道に送っているのです

           
口のい・ろ・い・ろ 〜
   ◆ 声を出し分ける ・・口や舌の形を変えて、50音を作り出します。
 ◆ 呼吸器の代役 ・・激しい運動をした後などは、鼻だけの呼吸では足りなくなり、無意識に口を開けて呼吸しています。
   ◆ くちびるが赤いのは ・・くちびるは、他の皮膚に比べて薄く、色素が少ないので、血液の色が透けて見えます。  健康なときは赤色をしているのに 、貧血気味になると紫色に見えます。 体温や体調の変化が唇の色でわかるのです。



味を感じる舌のしくみ 〜
   舌の表面には、味蕾(みらい)と呼ばれる花の蕾の形をした細胞組織が無数に散在しています。
舌をよく見ると、ツブツブが一面に並んでいますが、このツブが味蕾なのです。
 
   味蕾は、4つの基本的な味を感知するセンサーで、舌の先で甘味と塩からさ、縁で酸味、根元で苦味を感じ取っています。また、これらの組み合わせによって味覚は作られます。
   味蕾は、水や唾液に溶けて入ってきた食物に反応し、その刺激を味覚神経を介して大脳皮質の味覚野に伝えます。  ここで初めて味の感覚が生じるのです。
   味覚は、他の感覚よりも外界の刺激に敏感で、視覚、嗅覚、舌ざわり、温度感覚の影響を大いに受けています。 たとえば、熱いときは感じなかった塩からさが、冷めると感じるようになるのもそれです。


おいしいと感じる・・ 〜
   おいしいと感じるのは、味覚だけではなく、視覚、嗅覚などの総合的作用からです。  
   色どりや盛り付けなどを見て味わい、ニオイで食欲をそそられて唾液を分泌します。
   暗がりで食事をしたり、鼻が詰まったりしたとき、満足感が少ないのもこのためです。



唾液 〜
   唾液にはいろいろな酵素が含まれています。
  その一つ、アミラーゼはデンプンの消化を助ける働きがあります。  また、ペルオキシターゼという酵素には、抗菌作用があります。
 
   これらの酵素が口の中を清潔に保ち、咀嚼を滑らかにしたり、歯の保護にも役立っています。
   ちょっとしたけガをした時、よく傷口にツバをつけるのも、このような働きがあるためで、唾液の分泌のよい人は、虫歯になりにくいとも言われます。



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