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白血病(はっけつびょう) |
白血病というと、ふつうは白血球が異常に多くふえる病気だと思っている人が多いようですが、白血病は血液のがんで、増えるのは人体にはなんの役にも立たない雑草のようながん細胞なのです。 このがん細胞が血液のなかのどの種類の細胞から出たかによって、急性リンパ性白血病とか骨髄性白血病などと呼ばれるのです。子どもには急性リンパ性白血病がもっとも多く、慢性白血病はほとんどみられません。 この雑草のような白血病細胞が骨髄のなかでふえると、ちょうど花壇に雑草がはびこり、よい草花が育たなくなるのと同様に、私たちのからだに必要な正常の血液細胞ができにくくなります。赤血球、血小板、顆粒球の生成がわるくなるので、貧血、出血、感染症などがおこりやすくなるのです。 |
急性リンパ性白血病 |
2歳から5歳くらいの子どもに多く、4歳に発生のピークがみられます。顔色がわるいとか、手足が痛む、原因不明の熱がつづく、お腹がはれる、鼻血が出る、歯ぐきから出血する、足などに小さな出血斑ができるなど、原因のはっきりしない症状が病気の初期にみられることがしばしばです。 急性リンパ性白血病は最近の研究の結果、治療成績がよく、長期生存ないしは治癒するグループと、そうでない難治性のグループに分けることができるようになりました。 治療成績のよいグループは2歳以上10歳くらいまでで、発病時の白血球数が多くないのが、その特徴です。このグループでは、ほとんど全員が治療により完全寛解(症状などが一時的に軽くなったりなくなったりすること)になり、そのうち約3分の2のものは、治療を終了しても白血病が再発しなくなりました。治癒したといえるものがふえているわけです。 |
急性非リンパ性白血病 |
急性リンパ性白血病以外にも急性骨髄性白血病、急性単球性白血病など急性非リンパ性白血病と総称される白血病があります。これらは小児ではリンパ性のものより頻度は少ないのですが、より強力でこみいった治療が必要です。 そのため、寛解する患者はふえてきましたが、再発するものが少なくありません。リンパ性白血病と比べて治癒するものがひじょうに少ないのです。 最近では、最初の治療で寛解した場合には、もし適切な骨髄の提供者がある場合には、骨髄移植が行なわれるようになりました。これはひじょうに複雑な輸血のようなものと考えてよいのですが、提供者はきわめて複雑な白血球の血液型(HLA)が患児と合わなければなりません。兄弟姉妹のなかに高い確率で合う人がいるのですが、わが国では兄弟の数が少ないので、なかなか合う人がいないのが難点です。 |